世界の化学品・素材・エネルギー産業 週間レビュー(2025年8月18日〜24日)
- zhang Claire
- 8月24日
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先週、世界の化学品、素材、エネルギー産業では、M&A、規制強化、技術革新、エネルギー転換 を中心とする重要な動きが相次ぎました。これらは企業戦略に影響を与えると同時に、投資家や業界関係者に新たな示唆を与えています。
I. 化学品セクターの動向
Air Liquide が韓国 DIG Airgas を約33億ドルで買収(2026年上半期完了予定) → アジア市場の統合加速、統合コストリスクも。
ECHA、PFAS 規制案を改訂(第14版) → 印刷、軍需、製薬など追加8業種を対象に。短期的にコンプライアンスコスト上昇、長期的には持続可能性強化。
住友化学、エタノールからプロピレン生成プロセスの試験運転成功 → バイオマス原料活用による脱炭素化に寄与。
米国化学会(ACS)、大学院研究に250万ドル支援 → 次世代研究開発を後押し。
II. 素材セクターの動向
建築用接着剤・シーラント市場、2031年まで年平均3%超の成長見込み → 中国では持続可能材料への投資資金流入。
III. エネルギーセクターの動向
豪 Santos 社、LNG・石油価格下落で純利益22.3%減。
ウクライナ紛争でロシア石油供給に混乱(Novo-shakhtinsk 精油所火災など)。
中国、±800kV 特高圧直流送電線(寧夏–湖南)を稼働 → 再生可能エネルギーの統合と電力網安定化を推進。
IV. 主な示唆
統合・拡大加速(Air Liquide 買収)
規制強化がグリーントランジションを促進(ECHA PFAS 案)
技術革新と持続可能性が成長エンジン(住友化学・ACS 支援・建材市場)
エネルギー市場の変動とクリーンインフラ成長が併存



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